日本人としての意識

こんにちは!

私はどうやら無意識のうちに自分たち(日本民族)を基準にして暮らしているようです。

それを指摘されて驚いたことが二つありましたのでご紹介します。


一つは、アメリカ人生徒から言われたことです。彼女は白人です。

「先生、日本には『ホワイトニング化粧水』というものがあると聞きましたが本当ですか。」

「ありますよ。最近は色が白いほうがいいという風潮がありますからね。」

「それは差別ではないですか。

黒人の人が『ホワイトニング』という言葉を聞いたらいい気持ちがしないと思います。」

「うーん。。。」

日本に暮らす日本人で「これは差別表現だ」と感じている人が一体どれくらいいるでしょうか。

私は全く違和感なく、この言葉を使用していました。

ちなみにアメリカにはこのような名称の化粧水はないそうです。



続いて、別のアメリカ人生徒に言われたことです。

「先生、日本の会社では髪を赤や黄色に染めることはできませんか。」

「職種にもよりますが、禁止されているところも少なくないでしょうね。」

「私の知り合いの日本人は30歳です。彼女は髪を赤くしたいですが、会社で禁止です。

彼女が髪を赤くできるのは、会社を辞めたあとです。たぶん60歳です。

彼女は30年も我慢しなければなりません。信じられないことです。」

「アメリカではどんな仕事でも髪を赤くできますか。」

「全部じゃありません。でも、みんな髪の色が違いますから、あまり気にしません。」

「うーん。。。」

日本人のうち、日本民族の血を受け継ぐ人は、ほとんどが黒い髪を持って生まれます。

日本の中学や高校では毛染めやパーマを禁止されています。

会社に入った後にも制約があるなんて確かにおかしなことなのかもしれません。

でも、私はこれについても「制限を受けている」と憤る気持ちは持っていませんでした。


生徒の話を聞くことで、自分の中にある日本人としての意識(無意識)に気づかされます。

日本語を教えてはいますが、異文化については教わることがたくさんあって、

毎回すごくいい刺激をもらっています。

生徒の皆さん、ありがとうございます。

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