『先生の日』にまつわる思い出

こんにちは!

先日、語文研究社さん主催の『日本語教師のためのベトナム入門講座』に参加してきました。

その中で、ベトナムには11月に「先生の日」というのがあり、

その日は学生が花やプレゼントを先生にあげるという話がありました。

ん???? (~_~;)

それを聞いたときに、私はある出来事を思い出しました。


今日はそれを書こうと思います。

確か2005年くらいだったでしょうか。

日本語学校で担任をしていた私のクラスに2名のベトナム人留学生がいました。

その日はとても大事な校内認定試験の日でした。合格すると校長から推薦状を出してもらえます。

試験が終わってすぐに、ベトナム人学生が私のところへ花とハンカチを持ってきました。

「先生、いつもお世話になっています。これは感謝の気持ちです。」

という言葉とともに。

教室にはまだほかのクラスメイトもいて、みんなきょとんと私たちを見ています。

今思うと本当に申し訳ないのですが、

『先生の日』なんてことを知らなかった私は、

(これは賄賂(ワイロ)だ!)と思ってしまったんですね。

「すみませんが、受け取れません。」
「どうしてですか。」
「プレゼントをもらっても、点数を変えることはできません。」
「それはわかっています。」
「じゃあ、どうしてプレゼントをくれますか。」
「ありがとうの気持ちです。」

怪しい~~~。誕生日でもなく、クラスの最終日でもなく、プレゼントなんて怪しい~~(ー_ー)

結局私は彼らに「これを受け取っても何もしてあげないからね。それでもいいならください。」

と、大変失礼なことを言って、プレゼントを受け取ったのでした。
(もらったのかよ!(-"-))

後日談ですが、

彼らはその試験の基準に達していて合格したので、私はほっと胸をなでおろしました。


あの時私が『先生の日』を知っていれば、あんな失礼な態度はとらないで済んだのに。

いくつになっても学ぶことがありますね。

あらためて彼らに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

頂いたハンカチは今でも大切に使っていることを伝えたいです。

以上、恥ずかしかった思い出でした。

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